モニター側の設定項目にある輝度やコントラストに彩度などを調整することで、ゲーム映像の見え方を自分好みにカスタマイズすることができます。
敵を見つけやすくなったり、目の負担を減らすことができたりとモニターの設定を変えることでゲームのパフォーマンス向上も期待できます。
しかし、「たくさん設定項目があって何がなんだか……」「一体どれを変えればいいの? 」といった疑問をお持ちの方は少なくないと思います。
そこで今回は、このような疑問を解決するために「モニターの設定項目の解説」と「FPSに最適なおすすめ設定」をご紹介します。
また、以下の記事ではゲーミングモニターとはいったい何なのかについて解説しています。ゲーミングモニターについて詳しく知りたい方は合わせて読んでみてください。
モニターの設定項目
以下の設定項目で、モニター映像の見え方(見た目)を自分好みにカスタマイズできます。
当記事ではこれらの設定項目について詳しく解説していきます。
輝度
※見やすさへの影響度:中
輝度は画面の明るさを変える項目です。数値を上げると明るく、下げると暗くなります。
まぶしくも暗くも感じないちょうどいい明るさが最も見やすく、かつ目の負担も抑えることができます。
具体的な数値で表すと、40以下の数値に設定すると映像が見づらくなるため視認性が悪くなってしまい、70以上に設定すると画面が眩しくなってしまうので目の負担が大きくなってしまいます。
そのため、モニターの輝度設定は40~70の間で調整するのがおすすめです。
コントラスト
※見やすさへの影響度:中
コントラストは映像全体の明暗(明るい部分と暗い部分)をどれだけはっきりさせるかの調整ができます。
数値を上げると陽の光や照明などの明るい場所はより明るく、影になっている暗い場所がより暗くなります。
数値を下げると映像全体が暗くなり、明るい・暗いのメリハリが無くなっていきます。
FPSゲームではコントラストを上げすぎると明るい場所が眩しくなってしまい、暗い場所がより暗くなってしまうので「影になる場所」の視認性が悪くなってしまいます。
なので、コントラストは50~70の範囲で調整するのがおすすめです。
ガンマ
※見やすさへの影響度:大
ガンマはグレーの明るさを変えることができる設定項目です。
イメージとしては映像全体のホワイトフィルターの強さを変える機能となっており、数値を上げると「黒っぽく」、数値を下げると「白っぽくなります」
ガンマの数値を下げることで映像全体が白っぽくなるかわりに、暗い場所の視認性が大幅に良くなります。
FPSゲームをプレイしている時、暗い場所が見づらいという方はガンマの数値を低めに設定するのがおすすめです。
彩度
※見やすさへの影響度:大
彩度は色の鮮やかさ(色の濃さ)を調整でき、数値を上げると色が濃くなり、下げると薄くなります。
FPSゲームにおいて彩度は「高め」の設定がおすすめです。
彩度を高めにすることで色が濃くなり、ゲームタイトル問わず建物や遮蔽物などのオブジェクトと敵の姿を見分けやすくなります。
また、敵の姿に輪郭線がある「VALORANT」「Overwatch2」などのゲームでは特に敵の姿が見えやすくなります。
おすすめの設定数値は50~100です。彩度は色が濃すぎて目が疲れないのであれば自分の好みで良いと思います。
シャープネス
※見やすさへの影響度:大
シャープネスは輪郭の強調レベルを調整できます。
数値を上げると建物や遮蔽物、キャラクターなど全ての輪郭が強く強調され、下げると輪郭がピンボケしたようにボケていきます。
適度に数値を上げることで、敵キャラクターの輪郭がクッキリと浮き出たように映るので、敵の姿を識別しやすくなりなります。
しかし、シャープネスを上げすぎると輪郭が強調されすぎてしまい、とにかくギザギザが目に付く非常に見づらいゲーム映像になってしまいます。
なので、輪郭を強調しつつ映像全体の見やすさが損なわれない「50~80の間」で調整するのがおすすめです。
色温度
※見やすさへの影響度:小
色温度は具体的には赤・緑・青それぞれの発色の強さを変えることができ、目に優しい黄色っぽい色合いにしたり、青を強めにしたりと自分の好みに合わせて「色のバランス」を変える機能です。
色温度はプリセットが用意されていることが多く、1通り試してみて好みの設定が無ければ「カスタム(ユーザー)設定」で自分だけのプリセットを作りましょう。
色温度は本当に好みで合わせるしかないのでおすすめ設定は紹介しづらいですが、筆者は赤・緑・青それぞれを60に設定しています。
また、ブルーライトを抑えたい場合は青色を低めに設定し画面を黄色っぽくするか、モニターに搭載されているブルーライトフィルター機能を使うのがおすすめです。
色相(色調)
※見やすさへの影響度:小
色相(色調)では色味の調整ができます。
黄色を黄緑に変えたり、赤色をピンクっぽく変えたりと色味の変更が行えます。
色相(色調)を変えると本来の色とは違った色になってしまうので、基本的には初期設定で良いです。
しかし、どうしても見分けがつかない、見えづらい色がある場合は数値を調整しましょう。
まとめ
今回はモニターの設定項目について解説しました。
まとめると次のとおりです。
- 輝度:画面の明るさを変える項目。40~70の間で調整するのがおすすめ。
- コントラスト:映像全体の明暗(明るい部分と暗い部分)をどれだけはっきりさせるかの調整ができる。 50~70の間で調整するのがおすすめ。
- ガンマ:グレーの明るさを変えることができる。 暗い場所が見づらいという方はガンマを低めに設定するのがおすすめ。
- 彩度:色の鮮やかさ(色の濃さ)を調整できる。 FPSゲームでは50~100の範囲で彩度を高めに設定するのがおすすめ。
- シャープネス:輪郭の強調レベルを調整できる。 輪郭を強調しつつ映像全体の見やすさが損なわれない「50~80の間」で調整するのがおすすめ。
- 色温度:色のバランスを変える設定項目。目に優しい黄色っぽい色合いにしたり、青を強めにしたりと赤・緑・青それぞれの発色を自分好みに変えることができる。
- 色相(色調):色味の調整ができる。どうしても見分けづらい、見えにくい色が無い限り変更する必要はない。
モニターの設定はゲーム映像の見やすさに大きく関わる重要な要素です。
中でも「彩度」と「シャープネス」は見え方が大きく変わる設定項目なので、この2つだけはきちんと設定しておきましょう。
他の項目はゲーム映像の見やすさにそこまで大きくは影響しませんので、初期設定でも問題ありません。
また、FPSゲームではモニターの距離設定も重要です。
「なんとなく今の距離でゲームをプレイしている」「気にしたことが無い」という方はこちらの記事も合わせて読んでみてください。
》モニター距離の合わせ方・調整方法を徹底解説
また、ゲーミングモニターについて詳しく知りたい方は以下の記事がおすすめです。
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。