マウスパッドの滑りやすさを追求していくと、最終的にプラスチック製のマウスパッドにたどり着きます。
しかし、「さすがにプラスチック素材のマウスパッドはやめておいた方がいいか? 」といきなりプラスチック製マウスパッドに手を出すのは躊躇される方が多いと思います。
筆者は滑りやすさをとにかく求めていた時期に勢いにまかせてプラスチックマウスパッドを導入したのですが、使用経験がある自分としてもプラパッドの導入は「一旦待った」方が良いと思います。
そこで今回は、プラスチック製マウスパッドの導入を検討している方に向けて、メリット・デメリットを解説していきます。
プラスチック製マウスパッドのメリット・デメリット
本記事では「布素材のマウスパッドとの具体的な違い」と「FPSゲームでの使用感」にフォーカスして解説していきます。
自分が求める条件に合っているのかを知れる内容になっているので、「プラスチック製マウスパッド」を買うか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
メリットその1:布製マウスパッドに比べて圧倒的に良く滑る
表面がプラスチックなので抵抗が非常に小さく、マウスを動かし始めるときの抵抗感がほとんど無く滑走速度も非常に速いです。
DPI設定・ゲーム内感度のどちらも変えていないのに大幅に感度が上がったと感じるほどマウスの操作スピードが速くなります。
トラッキングエイムをする際の左右の切り返しや、上下の激しい動きに対するエイムでとてつもない瞬発性を発揮し、とっさの180度振り向きやフリックエイムなど素早いエイムを楽に行えます。
そして、表面が硬い素材なので力がかかっても沈み込みが起こらず、滑走性の変化がほとんど無いことも大きなメリットです。
メリットその2:湿気に強い
水分を吸い込まないので湿度の変化による滑走速度の変化が極めて小さいです。
湿度が高い夏の季節や雨の日など、布製マウスパッドにとって都合が悪い天候・コンディションでもプラスチックマウスパッドは滑走性がほとんど変わらず、操作感覚のブレの小さくすることができます。
また、水分を吸い込まないので万が一マウスパッド上に飲み物をこぼしてしまっても、水分をふき取りウェットティッシュなどで軽く表面を清掃すればすぐに使用を再開することができます。
デメリットその1:コントロール性が非常に低い
とにかく抵抗が小さくて滑りやすいので、動かしやすい反面マウスを止めることが難しくなります。
マウスを大きく動かすミドル~ローセンシの低感度でプレイする場合、フリックエイムなどの急激なマウス操作をする際に狙ったところで止めるためには「グッと」手に力を込める必要があり、はっきり言って思ったようにコントロールするのが難しいです。
加えて、布製のマウスパッドと比べて慣れるまでの時間が長めにかかるのはもちろん、とてもピーキーな特性なので慣れたとしても満足に特性を生かせない可能性も。
仮に使いこなせたとしても、腕や手首が力んだ状態になる時間が増えるので腕が疲れたり、肩が凝ったりと肉体的な負担が増えてしまいます。
デメリットその2:手首や腕に負担がかかる
表面材質が硬いのでクッション性が無く、腕の重みを逃がすことができないため腕や手首にかかる負担が大きいです。
1時間~2時間程度なら気にならないのですが、長時間使っているとはっきりと「硬さ」を感じます。
特に手首だけをマウスパッドに乗せるスタイルだと手首の付け根部分に痛みが出る可能性が高いです。
加えて、腕に何も着用していない状態だと肌とマウスパッドの密着率が高いのでひっかかりが強く動かしにくい問題も。
半袖の季節に快適なマウス操作をするためには長袖を着るか、アームカバーを着用する必要があります。
プラスチックマウスパッドをおすすめできる方
プラスチック製マウスパッドをおすすめできるのは「ハイセンシ」の方です。
ハイセンシで必要になる細かなマウス操作に重要なことは、マウスを動かし始める際の「初動」の軽さです。
プラスチックのマウスパッドを使えば、マウスの動かし始めが軽くなり静止状態からのマウス操作をスムーズに行うことができるので、ハイセンシで多用する小さなマウス動作をストレスなく行えるようになります。
ですので、ハイセンシならプラスチックマウスパッドの持ち味である初動の軽さと滑走性の高さがメリットとして作用します。
素早くマウスを動かす事ができるのでローセンシとの相性も良いと言いたいところですが、
本当に滑りすぎるぐらい滑るので、止めるのが本当に大変です。
ローセンシの持ち味である精度の高さを邪魔している印象が強いので、
低めの感度設定の方にはプラパッドはおすすめしません。
まとめ
今回はプラスチック製のマウスパッドのメリット・デメリットを解説しました。
まとめると次のとおりです。
プラスチック製マウスパッドは究極の滑りやすさと低いコントロール性を併せ持つ超ピーキーなマウスパッドです。
初動が軽く引っ掛かり感がゼロに近いので、細かな操作を多用するハイセンシとの相性が良く、止めづらい問題もマウスの移動量が小さいので慣れれば問題ないレベルで使えると思います。
しかし、マウスパッドにコントロール性をわずかでも求めるのであれば、購入は避けるべきかと思います。
結論、プラスチックマウスパッドは「どうしても布製のマウスパッドじゃ滑りが足りない」という方にピッタリなスピード特化のマウスパッドです。
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。