FPS/TPSなどシューティングゲームにおいて、ハイセンシとローセンシ「どちらにすべき?」という迷いをお持ちの方は本当に多くいらっしゃると思います。
そこで今回は、感度を選ぶ判断基準の参考として、FPS/TPSゲームにおける「ハイセンシ」と「ローセンシ」それぞれのメリットとデメリットを徹底解説します。
また、「Apex Legends」「Overwatch2」「VALORANT」との相性も解説します。
感度を決める参考になると思いますので、ぜひ最後までお読みください。
ハイセンシ・ローセンシのメリットとデメリット
一般的に視点を180度振り向くのに必要なマウス移動距離が、15㎝以下でハイセンシ、20㎝以上になるとローセンシといわれています。
より詳細に分けると以下の通りです。
- ~5cm:ウルトラハイセンシ
- 5cm~10cm:スーパーハイセンシ
- 10cm~15cm:ハイセンシ
- 15cm~20cm:ミドルセンシ
- 20cm~25cm:ローセンシ
- 25cm~30cm:スーパーローセンシ
- 30cm~50cm:ウルトラローセンシ
感度の目安はこのようになっています。
ハイセンシのメリット
ハイセンシ最大のメリットは「視点移動が楽」、「近距離戦闘に強い」ことです。
小さなマウス動作で視点を大きく動かせるので、物陰のクリアリングや、「ApexLegends」などのバトロワゲームで必須になる物資アイテムを集める作業を楽に行うことができます。
ほかにも、背後から不意打ちを受けた時の振り向きや、近距離のトラッキングエイム、至近距離でのショットガンファイトなど、速いエイムが必要な場面でハイセンシは有利に働きます。
ハイセンシのデメリット
ハイセンシには「精度」の悪さと「安定性」の無さが常に付きまといます。
緊張でおこる手の震えやクリックした際のわずかな振動ですら照準が動いてしまい、
中~遠距離の敵を狙う際などの精密なエイムの妨げとなります。
そして、とてつもない神エイムを発揮して敵を倒しても、次の場面では「全く弾が当たらない」なんて事が起こってしまう安定性の無さがハイセンシのつらい所です。
ハイセンシの結論
ハイセンシはマウスを繊細に動かすことに全神経を注ぎ込み、「精度」と「安定性」を確保できれば、全ての場面で高いパフォーマンスを発揮できる最強の感度になる可能性を秘めています。
しかし、現実的には扱いが非常に難しいピーキーな感度設定であり、
慣れるまでに時間がかかる事はもちろん、使いこなせるようになるには非常に多くの時間が必要になります。
ローセンシのメリット
ローセンシのメリットは「安定性」と「精度」の高さです。
緊張でおこる手の震えやクリックの振動でもエイムはほとんどブレず、中~遠距離の敵を狙う際の精密なエイムへの影響は小さいです。
ぶれの小ささは安定性にもつながるので、毎回同じクオリティのエイムを発揮しやすくなります。
そして、視点移動の遅さは精密な射撃をアシストするので、中距離・遠距離の狙う的が小さい状況では非常に強力な武器になります。
ローセンシのデメリット
ローセンシは「視点移動の遅さ」と「速いエイムが難しい」問題があります。特に180度の振り向きが大変で、物陰のクリアリングもやりづらいです。
「APEXLegends」などのバトロワゲームで物資アイテムを集める作業も面倒で、下を向くにも横を向くにも腕を動かす必要があります。
敵に即座に照準を合わせるには素早く視点を動かすフリックエイムが必要になりますが、このフリックエイムがローセンシでは非常に難しいです。
「腕を早く動かし適切なところで止める」文章で見ると簡単に思えますが実際にやるとなると難しいのひと言しか出てきません。
加えて、近距離戦闘のシーンで感度が低いせいで敵の動きに追従できず、一方的に撃たれて負けるという事態も良く起こります。
ローセンシ結論
ローセンシは腕を動かしてマウスを操作することへの慣れ、そしてフリックエイムと速いエイムはやり込んで技術を身に着けるしかありません。
しかし、うまくエイムを出来ない期間を耐えて頑張ることができれば、シューティングゲームにおいて最も重要な、「精度」「安定性」を誰でも手に入れることができる再現性の高い感度設定です。
ハイセンシ・ローセンシのゲームタイトル別相性
今回は、以下の3つのゲームタイトルとの相性をご紹介します。
- Apex Legends
- Overwatch2
- VALORANT
Apex Legends
ハイセンシとの相性
「Apex Legends」はハイセンシと相性が良いです。
体力が多めに設定されているので敵を倒すまでの時間が長くキャラクターの移動スピードも速めなので、ハイセンシの速い動きに対する対応力の高さが発揮されます。
中~遠距離が苦手なハイセンシでも1~10倍のさまざまな倍率スコープが用意されており、倍率ごとの感度設定もできるので精度面の問題も解決できます。
また、戦闘の多くは最終的に近距離戦闘で決着がつくので、近距離エイムのやりやすさが強みになります。
ハイセンシは、Apex Legendsでは特に発生頻度の高い至近距離~近距離戦闘への対応力が高く相性は良いです。
「前に出て敵の目を引き付け、火力を出す」という立ち回りと非常に相性が良く、
「レイス」「オクタン」などの前衛キャラをメインに使うならおすすめの感度設定です。
ローセンシとの相性
「Apex Legends」はローセンシと相性が良いです。
ローセンシでも問題なくトラッキングエイムできるゲームスピードなので大きな問題はありません。しかし、パスファインダーやオクタンなどの機動力のあるキャラクターを使う、もしくは敵として対峙する場面では、若干エイムを追従させるのが難しいです。
ですが、ファイト勝利のきっかけになる中距離での撃ち合いでは、高い精度を安定して発揮するローセンシにとって強みを生かせるシチュエーションになります。
ローセンシは、早いアクションに対するエイムが難しいというデメリットはありますが、中距離での撃ち合いでは安定した火力支援が可能です。
後方からの火力支援という形でファイト勝利への貢献もしやすく、全体として見れば相性は良いです。
Overwatch2
ハイセンシとの相性
「Overwatch2」はハイセンシと相性が非常に良いです。
敵のHPが高いので倒すまでの時間が長く、かつアクション性も高いゲームなので、素早いエイムを多用することもありハイセンシとの相性は抜群に良いです。
「ウィンストン」や「D.Va」など縦横無尽に飛び回るビックサイズの敵を撃つ場面も多く、精度よりも早い動きにエイムが遅れないことが優先されるシチュエーションが多いので、精度面が問題になりづらいです。
忍者キャラクターの「ゲンジ」や超高機動力キャラクターの「トレーサー」など、90度・180度振り向いてエイムすることが当たり前なキャラクターも存在するので、素早いエイムが得意なハイセンシのメリットが存分に発揮されます。
ローセンシとの相性
「Overwatch2」はローセンシと相性が悪いです。
ベースとしてのゲームスピードがかなり速く、中でも特に高機動な「ゲンジ」「トレーサー」などのキャラクターを使う、もしくは敵として対峙する際のハードルが非常に高いです。
「ウィドウメーカー」や「アッシュ」などの中~長距離に特化したキャラクターも存在していますが、どうしても近距離戦闘を避けて通れないゲーム性なので、ローセンシの強みは活かしづらいです。
VALORANT
ハイセンシとの相性
「VALORANT」はハイセンシと相性が悪いです。
ヘッドショットの重要度が高い非常に高いVALORANTではハイセンシの悪いところが全て出る印象です。
大事な1on1の場面で緊張からくる手の震えてエイムが定まらない、エイムがズレて胴体に撃ってしまう、というようなことが起こりやすくとにかくやりづらい印象です。
メリットは瞬間的にフラッシュを避けやすい点や「ソーヴァ」のリコンボルトや「KAY/O」ナイフなど、破壊可能なスキルの破壊は楽に行える点のみです。
精密なエイムを多く求められるVALORANTでは、「ハイセンシ」の強みは発揮しづらいです。
ローセンシとの相性
「VALORANT」はローセンシとの相性が非常に良いです。
VALORANTでは「ローセンシ」の強みである「精度」と「安定性」が存分に発揮されます。
初弾の一発を頭に当てる精密なエイムをストレスなくスムーズに行えるので、撃ち合いがとにかく強くなる印象です。
視点移動が遅いおかげでブレが少なく、繊細なエイムを多く求められるVALORANTではエイムが安定するのでパフォーマンスの平均を上げることにも貢献します。
当然ながらデメリットが無いわけではなく、フラッシュが避けづらい点や、クリアリングが少し面倒に感じるストレスはあります。
しかし、ヘッドショットを狙う精密なエイムがとてもやりやすいので、VALORANTにおいてローセンシはとても強い感度設定と考えます。
まとめ
今回はハイセンシ・ローセンシのメリットとデメリットを解説しました。
まとめると以下のとおりです。
ハイセンシとローセンシ、どちらにも一長一短ありトレードオフの関係性になっています。
エイムを良くするには、自分に合った感度を見つけ、同じ感度を使い続けることが最も効率的です。
あくまで参考程度ですが、自分に合う感度を見つける方法を挙げると、
腕を動かしてエイムすることに違和感を感じない方はローセンシ。
どうしても腕を使ってエイムすることに馴染めない方はハイセンシを試してみることをおすすめします。
また、マウス感度の合わせ方を知りたい方はこの記事がおすすめです。
》マウス感度を3ステップで合わせる方法
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。