FPSをプレーしていて、
「敵の背後を取れたのに全弾外してしまった…」
「完全フリーで撃てたのにほとんど当てられなかった…」
このようなトラウマ級のエイムを発揮してしまった経験のある方は多くいらっしゃるでしょう。「つい最近の出来事だ」という方もいるかもしれません。
筆者はPC版の「APEX Legends」で、アイテムを漁っている棒立ちの敵に対して、フルカスタムのR-99ワンマガジン全弾を外してしまいそのまま負けたことがあります。(ショックが大きすぎてその後1週間FPSをプレイできませんでした)
そこで今回は、このような大惨事を2度と経験しなくて済むように、
100時間以上BOT撃ちをやってきた筆者の体験をもとにした「BOT撃ちを使ったエイム上達方法」を解説します。
BOT撃ちをすることでエイムが上達する3つの理由
「APEX Legends」「VALORANT」などFPSゲームのBOT撃ちは、野球でいうところのキャッチボール、サッカーならリフティングにあたる基礎のトレーニングです。
しかし、BOT撃ちと聞いて真っ先に思う事はおそらく「面倒くさい」「楽しくない」といったネガティブな気持ちでしょう。
たしかに、決まった動きをするAIBOTを撃ち続けるのは単調で楽しくないと感じるかもしれませんが、エイムを良くしたいならBOT撃ちを避けて通ることはできません。
なぜか? エイムを良くするには「エイムに必要な動作」の反復練習をする必要があり、BOT撃ちはこの反復練習に最も適した練習方法だからです。
エイムを良くしたいという気持ちがあるなら、文句を言いながらでもいいので「BOT撃ち」をコツコツやりましょう。
以下でなぜBOT撃ちがエイムを鍛える手段として優れているのかを詳しく解説していきます。
反復練習は裏切らない
BOT撃ちはエイムだけの反復練習をすることができます。
繰り返し反復練習をすることで少しづつエイムの感覚が身に付いてくるので、
実戦のマッチにおいても日に日にエイムパフォーマンスが良くなっていくことを実感できます。
実戦の撃ち合いシーンで「綺麗にトラッキングエイムできた時」や「連続でヘッドショットが決まった瞬間」というのは本当に気持ちが良いです。
エイムが良くなればモチベーションも上がり一層ゲームが楽しくなります。
退屈で面倒かもしれませんが、楽しさを得るための投資と思ってやってみてください。
射撃の経験値を集中して得られる
アンレート(カジュアルマッチ)やランクマッチなど実戦の場面では、ポジション取り、スキルの管理、味方の状況把握などエイム以外の要素を多く求められます。
エイムに集中している時間よりも他のことに気を回している時間が長い場合もあり、実際に敵を撃っている時間は意外と少ないです。
BOT撃ちは、実戦だけではあまり経験を得られない「エイム」の練習を集中的に行うことができます。
ゲームを始める前のウォーミングアップとして30分~1時間やるだけでも効果的な練習になるので、
「BOT撃ちなんて面倒」という方は、ゲーム前のウォーミングアップとしてルーティーン化してしまうのがおすすめです。
無意識にエイムできるようになる
「反復練習は裏切らない」の項目で解説したとおり、長時間BOT撃ちをやっているとエイムが身に付き、どこかのタイミングで無意識にエイムができる様になります。
筆者の場合は50時間あたりでエイムが身に付き始め、おおよそ100時間時点で無意識にエイムができるようになっていました。
「無意識にエイムができる」のがどういう状態かというと、敵の姿をしっかりと見て集中していないとまともに弾を当てられなかったのに、「考え事をしながらでも」
「ボーっと動画を横目にしながら」でも60~70%くらいの精度で弾が当たるようになります。(※個人差はあります)
そして、無意識にエイムができるとエイムに集中するために割いていた脳内リソースを他の部分に回すことができます。
これが実戦のシーンでは非常に大きなメリットであり、必死にエイムをしていた時には気づけなかった「敵の裏取りの可能性」や「背後から聞こえてくる小さな足音」など、少し引いた視点で周りに気を回せるようになります。
BOT撃ちの具体的な取り組み方
BOT撃ちをする上で目標設定は必須です。
棒立ちのBOTをただ撃っているだけでは練習効果はあまり無く、しっかりと目標を立てて練習に取り組む必要があります。
次の項目では筆者が実際に行っていた練習メニューをご紹介します。
具体的な練習メニュー例
APEX Legends
エイムに不安がある初心者の間は、AR(アサルトライフル)の中から好きな武器を選び、自分が左右移動しながら、棒立ちのダミー(BOT)を25m~30mの距離から5体を連続してワンマガジンで倒す練習から始めましょう。
(銃はフルカスタムでOK、スコープは色々試して好きな物を選びましょう)
フルオート武器を使う場合は、できるならクリックを押しっぱなしのフルバースト射撃で倒すことを心掛けましょう。武器の反動を抑えるリコイルコントロールの練習にもなり一石二鳥です。
棒立ちのダミーを安定して10体連続で倒せるようになったら、ダミー設定を変更して今度は左右移動しているダミー相手に同じく「ワンマガジンで連続10体撃破」を目標に練習していきます。
これにも慣れてきたら敵との距離を縮め、SMG(サブマシンガン)やSG(ショットガン)など近距離戦に強い武器の練習も取り入れましょう。
実戦ではどの銃を使うのかはランダムなので、使える武器のバリュエーションを増やすためにいろいろな武器を練習しておくのがおすすめです。
APEXおすすめ練習設定
ダイナミックデータ | オン |
武器の無限リロード | オン |
ヒットマーカー | オフ |
ターゲット速度 | 走る |
・ダミー設定
シールドレベル | スーパーレア |
移動 | その場に立つor平行移動(ランダム) |
ポーズ | 立つ |
ターゲット速度 | 歩きor走る |
射撃 | オフ |
・ダイナミックスポーン設定
ダイナミックスポーン距離 | 近い |
ダイナミックスポーン | オン |
VALORANT
VALORANTはヘッドショットが必須と言っても過言ではなく、FPSの中でもエイム難易度はトップクラスです。
なので、思ったようにエイムできない間はゆっくりでも良いので「確実にヘッドショットを決める」ことを意識しましょう。
初心者の間はBOTの難易度をノーマル、アーマー有に設定し、ファントムorヴァンダルを使って30体出てくるBOTを「安定して10体」倒すことを目標にしてみてください。簡単にできるようになったら15体~20体とだんだん難易度を上げていきましょう。
難易度ノーマルのBOT撃ちがどうしても難しい場合は難易度をイージーに下げても良いです。
難易度ノーマルのBOT撃ちを難なくこなせるようになったら、いよいよ難易度ハードのBOT撃ちにチャレンジしてみましょう。
難易度ハードのBOTは出現スピード、消えるスピード共に非常に速く、ノーマルとは比べ物にならない難易度です。
なので、まずは安定して5体倒すことを当面の目標に、のちのち7体、10体と少しづつ目標を上げていきましょう。
スパイク解除・設置の練習モードは、VALORANTの実戦で多用するプリエイム(壁ごしにあらかじめエイムしておくこと)の練習ができるので、エイムに慣れてきたなら練習メニューに取り入れても良いです。
ですが、HARDのBOTは本当に強いので十分にゲームに慣れてからトライしましょう。(強すぎて心を折られる可能性があります)
Overwatch2
Overwatch2で行っていた練習メニューはとてもシンプルで、通称ハバナエイムと呼ばれているカスタムゲームで左右移動しているBOTを撃ち続けていました。(カスタム設定コード「9TVHD」)
筆者はヒットスキャン(即着弾)のキャラをメインに使用しているので、「ソルジャー76」・「アッシュ」・「キャスディ」のどれかでBOTを100体を倒した時点での命中率を上げることを目標に練習していました。
偏差射撃が必要な「ハンゾー」や「トールビョーン」などでも同じトレーニングメニューで良いと思います。即着弾するヒットスキャンのキャラクターと同じ精度で弾を当てるのは難しいですが、やり続けていれば次第に良くなっていくのは同じだと思います。
具体的な目標としては、初心者のうちは30~40%、最終的に命中率50%を目指すのがおすすめです。
1日にどのくらいやれば良いか
BOT撃ちはどれだけやっても悪いことはないので、苦に感じない方は飽きが来るまでやり続けて良いと思います。
「いくら練習でも長時間もやるのは嫌だ」という方は、ウォームアップとして30分~1時間程度BOT撃ちをするルーティーンにしてしまうのがおすすめです。
BOT撃ちをやめる時期
BOT撃ちは、自分が満足できるエイムを発揮できるようになればいつやめてもいいです。
エイムが良くなってくると、どれだけBOT撃ちをしても変化を感じなくなる時期が必ずやってきます。
これは成長が止まったというわけではなく、一気に成長する初心者の時期を抜けたということです。
なので、感度を変えたりはせずこれまでどおりの設定でゲームをプレイしましょう。
この段階までくるともうBOT撃ちの練習効率は悪いです。なのでBOT撃ちはウォーミングアップ用途に絞り、実戦経験をできるだけ多く積んでいきましょう。
まとめ
今回は筆者の体験をもとに、「BOT撃ちでエイムが上達する理由」と、「具体的な練習メニュー」を解説してきました。
野球やサッカーなどの体を動かすスポーツでも、ある程度形になるまでの間、基本動作を体にしみ込ませるために反復練習をする必要があります。
それはゲームでも同じであり、なかでも競技性が高いFPSというジャンルは実力差が出やすいので、楽しくゲームをプレイするためにもBOT撃ちでエイムの反復練習を行いましょう。
「つまらなくて」「面白くない」かもしれませんが、筆者の経験上後々になって「やっておいて良かった」と思えるタイミングが訪れます。
未来の楽しさを得るための投資だと思ってBOT撃ちに取り組んでみましょう。
また、感度を合わせる方法もこちらで解説しています。「感度がなかなか決まらない」「しっくりこない」など感度の悩みをお抱えの方は参考にしてみてください。
》3ステップで感度を合わせる方法
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。