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Darmoshark「M3シリーズ」はどんなゲーミングマウスなのか
Darmoshark「M3」シリーズは、癖の少ない左右対称デザインでありながら大型サイズという珍しいゲーミングマウス。
このマウス最大の特徴は以下の4点。
・超大型の左右対称形状
・手が大きい方向けのサイズ感
・左右対称形状をかぶせ持ちで持ちたい方におすすめできる大き目サイズ
・実売価格で1万円を切る非常に高いコストパフォーマンス
左右対称形状では希少な超大型サイズ
Darmoshark「M3シリーズ」共通で本体サイズが長さ130mm×横幅66mm高さ39mmとなっており、近年のゲーミングマウスとしてはトップクラスの大きさを誇ります。
ただ、長さと横幅は完全に大型のサイズ感ですが高さが低めに抑えられているので、手のひらの突き上げ感や窮屈さを感じづらいサイズ感に収まっています。
手が大きい方にも対応する大型サイズ
前述の通りかなりの大型サイズなので“手が大きい方”でも指がはみ出たり、余ることなく使えるサイズ感となっています。
1万円以下のゲーミングマウスの中だと全然ないと言えるサイズ感のマウスなので、中型マウスだと小さくて持ちづらいという方は触ってみる価値があると思います。
左右対称形状マウスをかぶせ持ちしたい方にもおすすめ
左右非対称のエルゴノミクスデザインなどでかぶせ持ちをすると、指の関節部分の出っ張った箇所(特に小指の第二関節)に痛みが出る方や、左右のエイム感覚に差があり、マウス操作のフィーリングに納得がいかないという方はこのマウスを選ぶことでこういったトラブルやストレスから解放される可能性があります。
ただ、このマウスをかぶせ持ちする場合は指の根元付近をメイン・ベースにマウスを保持するスタイルになります。
指の根元は力がかかりやすい部位になるのでホールド性も十分に確保でき、関節の出っ張った部分にはほとんど圧力がかからないので痛みは出づらいです。
しかし、指の痛みなどのトラブルや操作フィーリングの悪さが気になる方にはおすすめですが、どうしても左右非対称エルゴノミクスデザインのような圧倒的なフィット感は無いので、特に理由が無いのであればかぶせ持ちスタイルの方はエルゴノミクスデザイン系のマウスを選ぶ方が良いと思います。
圧倒的なコストパフォーマンス
Darmoshark「M3」シリーズは執筆時点でノーマルモデル6,580円、4Kモデルで8,480円と、ハイエンドセンサーを搭載したゲーミングマウスとしては最高レベルのコストパフォーマンスを誇ります。
1万円~2万円クラスのハイエンドゲーミングマウスと同等のスペックがありながらこの価格なので、、、正直言って価格破壊レベルの価格設定となっています。
Darmosharkとは
Darmosharkは、中国の「MOTOSPEED」というゲーミング機器メーカーのハイブランドとして設立されたゲーミングデバイスメーカー。
20年以上マウス開発に携わる熟練の技術者が材料の選定・設計・製造を行っているとのこと。
Darmoshark最大の特徴はコストパフォーマンスの高さ。
非常に安価ながら有名メーカーのハイエンドグレードと同等のスペックを誇る「高コストパフォーマンスゲーミングマウス」を数多く展開しています。
なかでも、約6,000~7,000円ほどで購入可能ながら1万円以上のハイエンドゲーミングマウスと張り合うスペックを誇る「M3」や「M3s」が代表的です。
カタログスペック
メーカー | Darmoshark |
モデル名 | M3 |
本体形状 | 左右対称 |
接続方式 | ・2.4GHz無線 ・Bluetooth無線 ・有線(USB-Type-C) |
重量 | ・ノーマルモデル58g±5g ・4Kモデル65g±3g |
本体サイズ | 長さ130mm×横幅66mm高さ39mm |
カラーバリュエーション | ・ブラック ・ホワイト ・カーキ(ノーマルモデルのみ) ・イエロー(4Kモデルのみ) |
センサー | PixArt PAW3395 |
MCU(制御装置) | Nordic 52840(4Kモデルのみ搭載) |
最大トラッキング速度 | 650IPS |
最大加速 | 50G |
ポーリングレート | ・ノーマルモデル:~1.000Hz ・4Kモデル:~4,000Hz |
リフトオフディスタンス | 1mm/2mm(High/Low) |
メインクリックスイッチ | TTC社製 GOLDスイッチ |
マウスソール | PTFE製 |
バッテリー | ・ノーマルモデル:500mAh(最大83時間の連続使用が可能) ・4Kモデル:800mAh(最大114時間の連続使用が可能) |
ソフトウェア | あり |
付属アクセサリー | ・交換用マウスソール ・マウスグリップテープ(4Kモデルのみ) |
価格(執筆時点) | ・ノーマルモデル:6,580円(執筆時点) ・4Kモデル:8,480円(執筆時点) |
本体形状
本体形状は左右対称デザイン。
マウス側面は緩やかな絞り込み(シェープ)で、マウストップが全体的に平べったい形状になっているのが特徴的です。
形状デザインだけでみるとつかみ持ちやつまみ持ちとの適性が高いフォルムとなっていますが、大型サイズなのでつまみ持ちの場合は手が大きい方でないと窮屈感があります。
ただ、このマウスは大型サイズなこともあり、左右対称デザインのマウスとしては珍しく“かぶせ持ち”との相性が非常に良いです。
左右非対称のエルゴノミクスデザイン系マウスの場合は手のひらと“指全体”を使ってマウスを握り込むのに対し、このマウスの場合は手のひらと“指の根元付近”をメインに力を込めてマウスを保持するスタイルになります。
「指全体で持たないと保持力不足になりそう」と思うかもしれませんが、指の根元は力がかかりやすい部位なのでホールド性は十分に確保できます。
加えて、指の根元ベースでマウスを持つと指の関節部分に圧力がかかりづらいです。
なので、「左右非対称エルゴノミクスデザイン系マウスをかぶせ持ちしていて、指の関節部分の出っ張りの箇所(特に小指の第二関節)に痛みが出るという方」や、
「左右非対称のマウスだと左右のエイムの感覚が同じにならず、フィーリングに違和感がある」という方には特にこのマウスは特におすすめです。
サイズ
本体サイズは長さ130mm×横幅66mm×高さ39mmとなっており、分類的には大型サイズになります。
中型サイズのゲーミングマウスとして代表的なG Pro X Superlight2と比べてみると長さ・横幅は1周り大きいですが、高さは39mmと扱いやすい中型サイズになっています。
近年のゲーミングマウスだと、ここまで長さと横幅が大きい左右対称デザインのモデルは本当に珍しく、1万円以下のゲーミングマウスの中だと「M3シリーズ」は唯一無二の選択肢となっています。
持ち方の相性
筆者の手の大きさは横幅8cm、長さ19cmで、日本人男性の平均サイズです。
指の太さや長さ、それぞれの持ち方、癖、力の込め具合といったさまざまな要因によって感じ方が異なる可能性があります。
Darmoshark「M3」シリーズは大型の左右対称形状マウスという事もあり、つかみ持ちはもちろんかぶせ持ちとの相性も良いです。
しかし、つまみ持ちは筆者の手のサイズだときちんとマウスを保持できないので、正しいフィーリングをお伝え出来ないと判断しつまみ持ちでのフィーリングは省いています。
かぶせ持ち
かぶせ持ちとの相性は良いです。
マウスの長さ・横幅ともに大きいサイズ感なので指が余ることは無く窮屈感もありません。
左右非対称エルゴノミクスデザイン系マウスの様なものすごいフィット感はありませんが、しっかりと手のひら全体でかぶせ持つことができます。
ただ1つ懸念点があり、大型のサイズ感にしてはマウストップの高さがやや低めなので手のひらとのフィット感は若干低め。
マウストップの膨らみが手のひらにしっかりと引っかかるので保持力は十分に確保できていますが、かぶせ持ちにしては手のひらのフィット感が若干低いなという印象です。
また、左右対称形状のマウスをかぶせ持ちする場合はどうしても指の根元付近をメインに力を掛けてマウスを保持することになります。
なので、指全体でまんべんなく力を掛けてマウスを持つスタイルにこだわる場合は、素直に左右非対称のエルゴノミクスデザイン系マウスを選ぶのが良いと思います。
つかみ持ち
つかみ持ちとの相性は非常に良いです。
浅めポジション、普通(中央)ポジション・深めポジションどこに指をかけても非常に高いホールド性を得ることができます。
緩やかに絞り込まれたマウス側面の中央部分と適度に膨らんだマウス後部がつかみ持ちで指を配置するポジションにしっかりと噛み合い、どのポジションでも高い保持力を得られます。
浅めのポジションで持つと力がかかりづらいことが多い“小指”にもしっかりと力がかかるので、つかみ持ちなら本当にどのポジションでもしっかりと保持できます。
マウストップは全体的に緩やかな傾斜かつ突き上げ感のない絶妙な高さなので、どのポジションでもしっかりと手のひらにフィットします。
どのポジションでも保持力・フィット感ともに文句はありませんが、中でも特にマウス中央付近に指をかける普通ポジションのつかみ持ちでのフィット感が高く、かなり保持力が高い印象です。
重量
ノーマルモデルで「58g±5g」。
4KHz対応モデルで「65g±3g」と大型サイズながら重量はかなり軽くなっています。
重量バランス
重量バランスは後ろ寄りです。
マウスの後ろ側に引っ張られる感覚や、引きずる感じはありませんが、後ろ側に重心があるのはマウス操作中でも感じます。
USBレシーバーの収納スペースのカバーを取り外すことで重量バランスの偏りはかなり良くなるので、気になる場合は取り外した状態で使うのがおすすめです。
ビルドクオリティ
ビルドクオリティは普通程度。
まず気になるポイントが1つあり、マウス本体側面を強く押し込むと軋み音は鳴らないもののシェルが少しだけ撓みます。
ただ、これはシェル素材のプラスチックが薄いせいで撓んでいるというよりは、パーツの成型精度が若干甘いのが原因。
パーツとパーツの間に少し隙間が空いてしまっており、その箇所を押し込むとその隙間分シェルが動いてしまっているのがこの撓みの原因になっていると思われます。
メインクリックの左右ブレは1mm程度で優秀。左右ズレによるグニャりとした嫌な感触はありません。
ホイールもかっちりとした剛性感があり、左右ズレはもちろんカタつきも無い高品質な仕上がり。
また、激しくマウスを振っても音は鳴りません。全てのパーツが適切に取り付けられています。
表面質感・コーティング
表面の質感は光沢感のないマットな質感でサラサラとした肌触り。
ただ、滑り止め効果はほとんど無くスルスルと滑ります。指紋残りも一切無いので、おそらく滑り止め効果のあるコーティングではありません。
指先が滑って上手く保持できない、どうしてもグリップ力不足が気になるという場合は、素直にグリップテープを貼り付けた方が良いと感じました。
グリップテープ
4KHzモデルにはマウスサイドとメインクリックボタンの形に切り出されたグリップテープが付属しています。厚みは0.5mm、クッション性も少しあります。
質感は完全にサラサラな肌技り。
指に引っかかる感じはありますが指に吸い付く感じはほとんど無く、あくまでも“滑り止め”といった感じ。グリップテープとしての評価としては微妙といったところです。
メインクリック・クリックフィーリング
メインクリックには6,000万回の耐久性を誇るTTC社製GOLDスイッチを搭載。
メインクリックフィーリング
クリックの重さは普通程度。
適度なスイッチ感がある癖の無いクリックフィーリング。
クリック音はやや大きめで、少し低めのカチカチ系のクリック音です。
クリック入力までの遊び(デッドゾーン)がほんの少しありますが、スイッチが奥まっている感触は無く実用上では違和感はありません。力を入れれば即座にクリックできます。
スイッチの戻りも早く、単発撃ちや2発のタップ撃ちをしっかりと撃ち分けることができます。
また、根元以外ならどこをクリックしても押し心地に変化は無く一定のフィーリングです。
メインクリックボタンは中央部分が窪んだ形状となっており、ボタンの中央に指をかけると少し指を支えてくれる感触があり指のズレを防いでくれている印象。
そこまでガッツリは窪んではいないので、ボタンの外側や内側を押しても違和感はありません。
サイドボタン
このマウスの欠点として、サイドボタンの取り付け位置がかなり前寄りでアクセス性が悪い点があります。
サイドボタンの搭載位置がかなり特殊で、中央~深めのポジションでマウスを持たないとサイドボタンに指が届きません。
かぶせ持ちなら2つとも使えますが、つかみ持ちの場合基本的には奥側のサイドボタンはどうしても指が届かないので置物に。
浅めのポジションで持つ場合は手前側のサイドボタンにギリギリ指が届くくらいに前目の位置にサイドボタンがあるので、どうしてもこれは設計が悪いとしか言えません。
サイドボタンフィーリング
サイドボタンの押し心地はほんの少し重め。
ボタンの上を指でなぞった程度ではボタンは動きませんが、力をかければ即座に入力できる程度の硬さなので咄嗟の入力がもたつく印象はありません。
瞬時に使いたいキーの割り当てをしても問題ないと感じました。
クリック感ははっきりとしたスイッチ感のあるフィードバックがあり、カチカチ系のクリック音。
カタつきはありませんが、ボタンとスイッチの間にほんのすこし隙間が設けられておりわずかに遊びがあります。(嫌な粘り気は無く、ほんの少し重さを感じる程度)
ボタントップは平べったい形状、ボタン端は指に干渉しないよう斜めにカットされています。
また、2つのサイドスイッチの間には隙間があり、2つのボタンを一緒に押してしまうことは起こりづらくなっています。
クリックボタンのどこを押してもフィーリングは変わらず、クリック入力までの遊び(デッドゾーン)がほぼ無いので力を入れれば即座にクリックできます。
ホイール
ホイールの回し心地はやや軽くて柔らかめのフィーリング。
1スクロール毎のフィードバックも控えめで、とても滑らかな回し心地となっています。
高速でスクロールしてもどれだけ回しているのかは薄っすら分かるので、どれだけ回しているのか分からなくなるのが苦手な方でも大きな問題にはならないと思います。
ホイールクリック
ホイールクリックの重さは普通程度。
ホイールはクリックするまでの遊び(デッドゾーン)がほんの少しありますが、押し心地は普通程度で重さは感じません。
ただ、どうしてもホイールスクロール中に誤って押し込んでしまわない程度の硬さはあるので、咄嗟に入力するキーの割り当てはおすすめできません。
センサー
メインセンサーにはハイエンドゲーミングマウスでは定番のPiXArt社製のフラッグシップセンサー「PAW3395」を搭載。
センサー位置は後ろ寄りに位置していますが、FPSゲームでエイムするときに“引きずる感覚”はありませんでした。
ただ、実際問題センサーは後ろ寄りの位置に搭載されているので、手首エイムをする際のセンサーの振り幅は狭くなってしまいます。
他のマウスから乗り換えた場合には感度が低くなったと感じる可能性もあるので、感度設定を微調整する必要があるかもしれません。
ポーリングレート
ノーマルモデルだと最大1,000Hz、4Kモデルは最大4,000Hzとなっています。
ポーリングレートについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
LOD(リフトオフディスタンス)
LOD(リフトオフディスタンス)はLow/Highの2種類が用意されています。
マウスソール
4点式の厚さ0.5mmPTFE製マウスソールが貼り付けられています。
マウスソール端のエッジ処理は適切でしっかりとラウンド加工(角を丸める加工)が施されていおり、マウスパッドに引っかかることはありません。
また、予備が1セット分と点(ドット型)ソールが4枚付属しています。
滑り具合
4点式の分割ソールという事もありかなり滑りは良いです。
初動は軽く、滑りも早いスピード重視のフィーリング。
スムーズかつクイックに滑るので、トラッキングエイムとの適性は高いです。
しかし、細かいエイムやフリックエイムなどの精密なエイムがやりづらい場場合には、滑りが遅めのコントロール性が高いマウスパッドでエイムフィーリングを調整すると良いと思います。
バッテリー
ノーマルモデルは500mAh、4Kモデルは驚異の800mAhとなっています。
ノーマルモデルは最大83時間、4Kモデルは最大114時間の連続使用が可能となっています。
ケーブル・レシーバー
ケーブルはゲーミングマウスだと一般的なパラコードケーブルが付属。
少し芯の硬さがありますが、バッテリー切れの非常時につなげる充電用ケーブルとして考えると最低限の基準はクリアしているかなといったところ。
ノーマルモデルには無線通信用のレシーバーとレシーバー延長用のアダプターが付属します。
4Kモデルの場合はレシーバーが無く、代わりに4,000Hzポーリングレートに対応する大型のドングルが付属しています。
付属品
付属品はUSB-Type-Cケーブル・交換用マウスソール・グリップテープ・ステッカー・説明書が付属しています。(ノーマルモデルにはグリップテープは付属しません)
ソフトウェア
一応日本語設定があるソフトウェアが提供されています。
(Darmoshark日本公式代理店である「ハルヒ電冷」公式サイトから配布されています)
言語設定を日本語にするとかなりぎこちないカタコトで翻訳されています。
各項目で何の設定ができるかは一応理解できるので大きな問題にはなりませんが、ちょっと残念なクオリティ。
まとめ
Darmoshark「M3」シリーズは大型サイズの左右対称超軽量ゲーミングマウス。
良い点と悪い点は以下のとおりです。
Darmoshark「M3」シリーズは、近年のゲーミングマウス全てで見てもほとんど選択肢が無い大型サイズに、1万円を大きく下回る価格で購入可能ながらハイエンドゲーミングマウスと張り合えるハイスペック仕様という特徴を備えています。
本体シェルの撓みや重量バランスの偏りなど、気になるポイントがあるのは事実ですが、これだけ高いスペックが揃って実売価格で6,580円から買えてしまうこのマウスは、間違いなく”価格破壊レベルのコストパフォーマンスがある”と言い切れます。
また、価格の安さに関わらず手が大きい人におすすめできる大型な本体サイズは左右対称形状ゲーミングマウス全体で見ても本当に希少な存在なので、「中型サイズのマウス(G PROシリーズやViperシリーズなど)を使っているけど小さくて使いづらい」という方は特に触ってみる価値があると思います。
以上、Darmoshark「M3」のレビューでした。