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マウスソールとは?形状による違いについても解説【ゲーミングデバイス用語解説】

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マウスソールとは

マウスソールとはマウスの滑りをサポートするアイテムのこと。
どんなマウスにも必ず底面に貼り付けられているシート状のもので、これが無いとマウスをスムーズに動かすことはできません。


また、マウスソールはマウスパッドと擦れるので一定期間使っていると消耗し、滑りが悪くなったり引っ掛かりを感じるようになります。
この状態になってしまった場合には、マウスソールを交換することで新品同様の操作感が復活します。

また、マウスソールは素材や形状・厚み・エッジの丸みなどの違いによって操作フィーリングが異なるのが特徴で、自分がメインにプレイするゲームや、好みの操作性に合わせてマウスソールを選ぶことで、より理想に近い操作感でゲームを楽しむことができます。


マウスソールの材質

マウスソールは「PTFE(テフロン)」「超高分子ポリエチレン」「強化ガラス」製のものがあり、それぞれの材質ごとに操作フィーリングが違います。

なのでまずは、それぞれの素材ごとの特徴を解説していきます。


PTFE(テフロン)製

PTFE(テフロン)製マウスソールの操作性としては、程よく滑り程よく止まるというバランス重視の滑り具合となっており、癖のない素直な操作フィーリングが特徴です。

PTFE(テフロン)製はマウスソールに使われている材質の中では最もポピュラーな素材となっており、ゲーミングマウスに標準で貼り付けられているもののほとんどがPTFE製となっています。

他の材質と比べて圧倒的に普及率が高いので入手性も高く、価格もお手ごろ。

特定のマウス専用に切り出された物は2セットで1,000円前後が相場となっており、どんなマウスにも使える汎用形状のものなら40個(最大10セット分)入りで1,000円ほどのものが数多くあります。

また、中には160個入りで980円という圧倒的なコストパフォーマンスを誇る物もあるので、頻繁にマウスソールを交換したい方には特に汎用タイプがおすすめです。

PTFE製は「マウスソールと言えばPTFEだよね」と言われるくらいにはド安定ド定番の素材です。これといったデメリットはありませんが、しいて文句をつけるなら耐久性が少し物足りないという所くらいです。


超高分子ポリエチレン製

超高分子ポリエチレン製のマウスソールはPTFE製と比べて滑りが少し遅く、コントロール性が高くなっています。

最大のメリットは耐久性の高さで、プラスチックやガラス素材のハードタイプのマウスパッドを使う場合、PTFE製だとどうしても課題になる交換頻度の高さを減らすことができます。

PTFE素材と比べてもほとんど価格は変わらないので、「多少滑りが遅くてもいいから耐久性が高いものにしたい」という方は超高分子ポリエチレン製のマウスソールがおすすめです。


強化ガラス製

強化ガラス製のマウスソールはスピード特化となっており、コントロール性は低いです。

特徴としては布製マウスパッドでしか使えないという点、交換が不要な点があります。

強化ガラス製のマウスソールはPTFEなどの樹脂素材とは違い摩耗しないので、欠けたり割れたりしない限り交換する必要がありません。

ただ、マウスソール自体の耐久性は申し分ないのですが、その分マウスパッド側の摩耗速度は他の材質よりも早くなってしまうのがデメリットです。

また、ガラス製のマウスソールは布製マウスパッドでしか使う事が出来ません。

なぜなら、布製マウスパッドでないと滑り速度の特性上コントロール性が無さ過ぎて使いづらいためです。
また、プラスチックやガラスといった硬い素材のマウスパッド上で滑らせているとソール本体が削れたり、欠けたガラス片によって腕や手首に怪我を負うリスクもあります。


マウスソールの形状

マウスソールは「大判タイプ」「中型タイプ」「分割タイプ」「点(ドット)タイプ」となっており、それぞれマウスを滑らせた時のフィーリングが大きく違ってきます。

なのでマウスソールの形状それぞれの操作フィーリングの違いを解説していきます。


大判タイプのマウスソール

大判タイプのマウスソールはコントロール性が高いです。

大判タイプのマウスソールは面積が広いので抵抗が大きく“滑りは遅い”です。

しかし、マウスを動かし始める時の初動も重めで滑りも遅いですが、その分“止め性能”は高くなっています。

大判タイプのマウスソールが採用されているマウスの代表としてはLogicool「G PRO X SUPERLIGHT 2」や、Razer「Viper V3 pro」が挙げられます。


大判マウスソールとは

大判タイプのマウスソールには明確なメリットがあります。
それは、マウスパッドに荷重がかかったときに生じる「沈み込み」による滑りの変化が起こりづらいことです。

マウスパッドが沈み込むと起こるデメリットは以下の通り。

マウスパッドが沈み込むデメリット
  • マウスパッドが沈み込み込むとマウスの滑り速度が大幅に遅くなる


  • マウスパッドが沈み込むとマウスソールのエッジ部分が引っ掛かり、操作がスムーズにできない


  • 操作フィーリングが安定せず思うようにエイムできない

大判タイプのマウスソールは面積が広いので力がかかっても荷重が分散し、マウスパッドの沈み込みが起こりづらいです。
また、柔らかいマウスパッドを使用する場合でも深い沈み込みにはなりづらく、滑りの速度への影響は最小限に抑えられます。




中型のマウスソール

中型サイズのマウスソールはスピードとコントロール性のバランスが良いです。

中型サイズのマウスソールは設置面積がそれなりに広いので抵抗もほどほどで“滑りは標準的”

マウス動かし始めの初動も程よい重さで滑りの速度も普通、“止め性能”も標準的となっています。

中型のマウスソールが採用されているマウスとして代表的なものは、「Sprime PM1」やPulsar Gaming Gears「X2シリーズ」「Xlite V3シリーズ」などが挙げられます。


中型マウスソールとは

中型サイズのマウスソールはシート形状なので力がかかっても荷重がしっかりと分散されます。
ですので、大判タイプのマウスソールほどではありませんがマウスパッドの沈み込みは起こりづらく、マウス操作フィーリングの変化は小さく抑えられます。


分割タイプのマウスソール

分割タイプのマウスソールは滑りが早く、スピード重視の操作フィーリングです。

分割タイプのマウスソールはマウスパッドに触れる面積が小さいので抵抗が小さく、“滑りは早い”です。

しかし、マウスを動かし始める時の初動が軽く滑りも早いですが、その分“止め性能”は控えめとなっています。

分割タイプのマウスソールが採用されているマウスとして代表的なものは、LAMZU「THORN」、Finalmouse「UltralightXシリーズ」、Ninjutso「Sora V2」などが挙げられます。


分割タイプのマウスソールとは

分割タイプのマウスソールは面積が小さいので、力がかかると荷重が分散されづらく、マウスパッドの沈み込みが起こりやすいです。


“マウスを止める”際にあえてマウスパッドを沈み込ませて、抵抗の大きさを利用してマウスを止めるスタイルもありますが、基本的に抵抗が増すほどの沈み込みは操作の妨げになります。

力のかかり具合にもよりますが、クッション性が柔らかいマウスパッドの場合は深く沈み込んでしまうこともあるので、マウスを少し押さえつけるスタイルの方は分割タイプのマウスソールと相性が悪いといえます。

マウスパッドが沈み込むメリット
  • マウスを止める時には抵抗の大きさを活かしたした急ブレーキ効果を得られる


  • 手の震えやクリック時の振動などによる微細なマウス動作を防いでくれる
マウスパッドが沈み込むデメリット
  • マウスパッドが沈み込み込むとマウスの滑り速度が大幅に遅くなる


  • マウスパッドが沈み込むとマウスソールのエッジ部分が引っ掛かり、操作がスムーズにできないことも


  • 操作フィーリングが安定せず思うようにエイムできない




ドット(点)ソール

ドット(点)タイプのマウスソールは滑りが早く、スピード重視の操作フィーリングです。

分割タイプのマウスソールはマウスパッドに触れる面積が最も小さいので抵抗がかなり小さく、“滑りは早い”です。

しかし、マウスを動かし始める時の初動が軽めで滑りも早いですが、その分“止め性能”は控えめとなっています。


ただ、マウスソール1つあたりの面積が小さいので、マウスパッドの沈み込みによる減速効果は活かしやすいです。
特にクッション性柔らかめのマウスパッドとの組み合わせで、マウスを止める時だけマウスを軽く押し付ける操作スタイルを身に着ければ、スピードと止め性能の両方を得ることができます。


ドットソールとは

ドット(点)タイプのマウスソールは汎用型のマウスソールで、全てのマウスで使えるという強みがあります。
また、材質の選択肢も豊富で、ポピュラーかつ安価な「PTFE(テフロン)製」、耐久性に優れる「高分子ポリエチレン製」、超耐久な「強化ガラス製」の物が数多くのメーカーから販売されています。

特にPTFE(テフロン)製の物は価格も手ごろで、40粒入りで1,000円程度というコストパフォーマンスが高い物も数多く存在しています。(※40粒は最大10回分を交換可能な個数)



また、マウスソールの消耗が激しいプラスチックやガラス素材などのハードタイプマウスパッドを使う場合には、耐久性に優れる「高分子ポリエチレン」製のものを使ったり、1セット当たりのコストパフォーマンスが圧倒的に高い「PTFE製」のドットソールを頻繁に変えることで操作フィーリングを一定に保つという使い方もできます。


ドットソールのデメリット

ドットタイプのマウスソールは面積がかなり小さいので、力がかかると荷重が分散されず、マウスパッドの沈み込みによる操作性の変化が起こりやすいです。

クッション層が柔らかいマウスパッドだと簡単に沈み込んでしまうので、操作フィーリングを一定にするにはクッション性が硬めのマウスパッドを使用する必要があります。

また、力のかかり具合によってはマウスソールが沈みすぎてしまって、マウス底面がマウスパッドに触れてしまう場合もあるので、多少なりともマウスを意図的に押さえつけた状態で操作する方は特にドットタイプのマウスソールとの相性が悪いです。


まとめ

この記事ではマウスソールについて詳しく解説しました。

マウスソールの材質としては、癖が少ない操作感で定番の「PTFE製」、若干滑りが遅いが耐久性に優れる「超高分子ポリエチレン製」、布製マウスパッド専用・スピード感高めの滑り具合・摩耗せず交換が不要な「強化ガラス製」と、選択肢は豊富になってきています。

形状も豊富で、形によってコントロール性重視、バランス、スピード重視と操作性が大きく変わります。
マウスによってマウスソールの形は決まっていますが、全てのマウスで使える汎用タイプのマウスソールに交換することで操作フィーリングの調整は可能です。

また、マウスの滑りが悪くなったり、引っ掛かりを感じるようなったらマウスソールは素直に交換しましょう。

そのまま使うのが悪いとは言いませんが、劣化してしまったマウスソールだとマウス操作が安定しなかったり、変な癖がついてしまったりするので、マウスソールは定期的に交換するのがおすすめです。