当記事では、「このままハイセンシを使い続けるか迷っている」
「ハイセンシにするか迷っている」といったお悩みを解決します。
筆者はオーソドックスな振り向き10cm程度のハイセンシから、振り向き5cm以下のウルトラハイセンシまで、かれこれ1,000時間以上ハイセンシを使いつづけており、
「精度の悪さ」や「安定感の低さ」など、ハイセンシならではの悩みに数多く向き合ってきました。
そこで今回は、筆者の体験談をもとに「ハイセンシのメリットとデメリット」を解説します。
ハイセンシの基準
ハイセンシは視点を180度振り向くのにに必要なマウス操作距離が15cm以下の感度設定を指します。
詳しく分けると以下の通りです。
振り向きcm | 感度 |
~5cm | ウルトラハイセンシ |
5cm~10cm | スーパーハイセンシ |
10cm~15cm | ハイセンシ |
15cm~25cm | ミドルセンシ |
25cm~30cm | ローセンシ |
30cm~35cm | スーパーローセンシ |
35cm~ | ウルトラローセンシ |
今回は振り向き15cm以下の「ハイセンシ」について解説します!
ハイセンシのメリット3つ
ハイセンシにはメリットが3つあります。
エイムスピードが速い
ハイセンシは少しマウスを動かすだけで大きく視点を動かすことができるのでエイムスピードが速いです。
何を当たり前のことをと思うかもしれませんが、これは本当に大きなメリットで、仮に90度や180度の振り向きが必要になった場面でローセンシやミドルセンシと比べるとエイムを合わせる速度に圧倒的な差が出ます。
ローセンシでも腕を早く動かせばいいじゃないかと思うかもしれませんが、腕を動かす速度には限界があります。
その限界をハイセンシなら簡単に突き破っていけるので、大きくエイムを動かさないといけない場面でハイセンシは有利です。
精度も悪くない
ハイセンシの問題としてよく言われる「精度の悪さ」ですが、長時間ハイセンシを使い込んでいくとある程度精度は高まってきます。
感覚論にはなりますが最低500時間以上の反復練習を繰り返せば、ある程度の「エイム精度」は手に入ります。
感度への慣れ、細かくマウスを動かす感覚をひたすら自分の身体に刷り込んでいく感覚で根気強く続けていけば「精度が悪い」問題は少しづつ解消されていきます。
ミリ単位のエイム
ハイセンシを使い込んでいくと頭1個や腕1本など、敵の身体の一部分だけを撃てるというシチュエーションでの細かいエイムも出来るようになります。
感覚論にはなりますが、ミリ単位の細かいエイムは自分の指先に全神経を集中させて自分の指と手首そして筋肉でなんとかする感じ。
できるようになるまでの間はミリ単位の細かいエイムはかなり厳しいですが、苦しい思いをしながらでも1,000時間続ければなんとかなります。
近距離戦闘にめっぽう強い
ハイセンシは近距離戦闘にめっぽう強いです。
敵の動きを追い切れず手前を撃ってしまう、敵の姿を見失うといった事態を確実に減らすことができます。
Apex LegendsのSMG「R-99」や「Overwatch2」のトレーサーといった瞬間的にぴったりエイムを合わせないとダメージが出ない至近距離特化の武器との相性も良いです。
トラッキングエイムが快適
ハイセンシはトラッキングエイム(敵の動きに追従させるエイム)をスムーズに行うことができるので、左右移動(レレレ)の切り返しにもエイムを合わせやすいです。
オクタンやパスファインダーが最大速度で突っ込んでくる「Apex Legends」や、ウィンストンやドゥームフィストなどのデカいキャラクターがダイブしてくる「Overwatch2」などのアクション性が強くトラッキングエイムを多用するゲームとの相性も抜群。
デメリット
ハイセンシにはデメリットが3つあります。
疲れやすい
ハイセンシはめちゃくちゃ疲れやすいです。
「腕を動かさないんだから疲れにくい」と思いがちですが真逆。
理由としてはハイセンシは腕と指にかなり力を込めた緊張状態に近い状態を維持するため筋肉が疲れやすいから。
また、筋肉がギュッと固まった状態が長く続くので肩凝りや首こりにもなりやすいです。
この疲れやすい問題に関してはいつまでたっても慣れません。筆者はゲームをした後には必ずストレッチをしています。
指先への負担も大きい
マウスの持ち方にもよりますが指先にもかなり力を入れるので負担が大きいです。程度にもよりますが指の痺れや痛みに悩まされる可能性も。
解決策としては自分の持ち方に合うマウスに買い替えるか、クッション性をプラスできるグリップテープを貼り付けるという2つの解決法があります。
おすすめのマウスグリップテープはこちらで紹介しています。
マウスの持ち方の解説記事はこちらです。
視点がカクカク・ガタガタ
視点がカクカク・ガタガタするのはハイセンシの宿命です。
マウスのLOD(リフトオフディスタンス)の設定やDPI設定にもよりますが、手の震えやクリックしたときのマウスの微振動なども全て画面に反映されます。
基本的に視点移動は常時カクカクするので、144Hz以上の高リフレッシュレートモニターでないとモーションブラー(残像感)が原因で画面酔いする可能性も高いです。
安定性が低い
「この撃ち合いに勝てばマッチ勝利でランクが上がる! 」「この撃ち合いに負けたら終わる…」など、手が震える大事な場面ではエイムがプルプルと震えます。
はっきり言いますが緊張したらパフォーマンスがかなり落ち込みます。どんな事態にも動じない鋼のメンタルを手に入れるか、緊張するシチュエーションに慣れる必要があります。
しかし、エイムのプルプル問題に関しては「重めのマウスを使う」ことで解決できます。
マウスを重めにすることで細かな震えやクリックしたときの振動程度ではマウスが動かなくなるので、エイムのプルプルは軽減できます。目安としては80g程度を上限に重めのマウスを使うのがおすすめです。
まとめ
今回はハイセンシのメリットとデメリットを解説しました。
ハイセンシはかなりピーキーな性質ではありますが、使い続けていくと短所は克服することができます。
なので、「ハイセンシを使い続けるべきか迷っている」方は、自分を信じてハイセンシを使い続けて良いと思います。
ですが、「ハイセンシにしようか迷っている」方に関しては無理に感度を変える必要はありません。
FPSプロゲーマーの多くがローセンシやミドルセンシに設定している以上、FPSゲームには低めの感度が良いというのが答えです。
「どうしても無理だ…」「エイムが遅れるのが我慢ならない! 」という状況じゃない限りローセンシやミドルセンシにしておきましょう。
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。