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「Lamzu Thorn」はどんなゲーミングマウス?
「Lamzu Thorn」は「かぶせ持ちとつかみ持ちに最適な形状」がコンセプト。全ゲーミングマウスでも珍しい左右対称デザインと左右非対称エルゴノミクスデザイン両方の長所を取り入れた、ハイブリッド形状の「セミエルゴデザイン」です。
幅広い持ち方に適性があり、つかみ寄りのかぶせ持ちや、つまみ寄りのつかみ持ちなど、はっきりと「この持ち方」と言い切れない変則的な持ち方にも適応します。
スペックは最新で、超軽量52gの本体重量、26,000DPIまで対応するハイエンドセンサー、超高速入力な光学式オプティカルスイッチ、超低遅延で滑らかなエイム(視点移動)を実現する4,000Hzポーリングレートに対応と、プロゲーマーが採用するレベルの超ハイエンド仕様となっています。
価格も実売価格約17,000円(ドングル込みだと約19,000円)と、2万円以上~が相場のハイエンドゲーミングマウスとしては手ごろな価格となっています。
幅広い持ち方・個人によって少しづつ違う持ち方の癖に対する適応力も高いので、初めてのゲーミングマウスとしてもおすすめです。
どんな方におすすめか?
「LAMZU Thorn」最大の特徴は、「かぶせ寄りのつかみ持ち」や、「つかみ寄りのつまみ持ち」といった、変則的なハイブリッドな持ち方に高い適性を持つ点です。
左右対称デザインのマウスと左右非対称エルゴノミクスデザインの要素が上手く組み合わさっており、どちらでも補いきれない部分をカバーしてくれます。
「指を寝かせ気味の、かぶせ寄りのつかみ持ち」
「ギリギリつかみ持ちかな? くらいの深めポジションのつまみ持ち」など、はっきりと「この持ち方! 」と言い切れない変則的な持ち方のユーザーにとって最適なマウスであると筆者は結論付けました。
形状デザイン・サイズ
「Lamzu Thorn」はRazer「Death Adder」やPulsar「Xlite V3」などのエルゴノミクスデザインと比べてマウス右半分の傾斜が緩やかになっています。マウストップの高さも低めとなっており、まさに左右対称とエルゴデザインの中間の「セミエルゴデザイン」といった形状です。
マウス左半分はエルゴデザインのそれですが、シェープ(絞り込み)がすこし浅めで、かつシェープが最も深くなるポイントが少し奥めの位置になっています。
サイズ
縦幅119mm×横幅65mm×高さ42mmとなっており、縦幅が短めの中型サイズに分類されます。
持ち方の相性
「Lamzu Thorn」はかぶせ持ちやつかみ持ちなど、はっきりと「この持ち方! 」と言い切れない変則的なハイブリッド持ちに最適なデザイン。
幅広い持ち方に高い適性があり、浅めポジション、深めのポジションどちらでも高い保持力を得ることができるので、他のマウスからの乗り換え・移行もスムーズにできます。
筆者の手の大きさは横幅8cm 長さ19cmで、日本人男性の平均サイズです。指の太さや長さ、それぞれの持ち方、癖、力の込め具合といったさまざまな要因によって感じ方が異なる可能性があります。
かぶせ持ち
かぶせ持ちとの相性は良いです。
少し浅めに持っても、手のひら全体をべったりと付ける深めポジションで持っても、指全体に自然とフィットし、手のひらからもがっちりとしたホールド感を得ることができます。
Razer「Death Adderシリーズ」や「Pulsar Gaming Gears Xliteシリーズ」のようなかぶせ持ちに最適化されたマウスと同様、高いフィット感とクリックのしやすさを得ることができます。
全長が短めなので指先が若干はみ出てしまいますがフィット感を損ねるほどではありません。
かぶせ・つかみハイブリッド持ち
かぶせ・つかみハイブリッド持ちとの相性は非常に良いです。
どの指を「つかみ持ち」「かぶせ持ち」の形にしてもしっかりとマウスをホールドできます。
親指のフィット感、薬指のフィット感も良く、小指の配置ポジションも選択肢が広くフィット感も十分。
エルゴデザインですが傾斜が緩やかなおかげで指を立てても右クリックが遠くて押しづらい感じは無く、長押し(ホールド)でADS(照準器を覗き込み)するスタイルでもストレスは感じません。
つかみ持ち
つかみ持ちとの相性は非常に良いです。
浅めでも深めのポジションでもフィット感が良く、手のひらにマウストップが沿うようにスッポリと収まるので一体感があり、非常に高いホールド感を得ることができます。
特に深めポジションのつかみ持ちとの相性が良く、指の収まりが良く窮屈さを一切感じません。ホールド感も抜群でがっちりとマウスを持つことができます。
つかみ・つまみハイブリッド持ち
つかみ・つまみハイブリッド持ちとの相性は良いです。
かなり相性問題が出る「つかみ持ちとつまみ持ちのハイブリッド持ち」にも「Lamzu Thorn」は高い適性があります。
「つかみ・つまみハイブリッド持ちは」指をかなり立てた状態で、マウスが手のひらにギリギリ触れるか触れないかというポジションで持つ都合上、マウスをほぼを指先の力だけで保持します。
このマウスは浅いポジションかつ、指を立てた状態でも全ての指ががっちりとマウスに引っかかるので、グリップ力をしっかりと得ることができます。
親指は手前側のサイドボタン下のポジションに、薬指は右サイドのちょうどくびれている部分にがっちりと指がかかります。多少ポジションが前後してもグリップ力は損なわれません。
唯一の懸念点を挙げるとすると小指のグリップ力不足。
小指自体が細い都合上どうしても設置面積が小さくなるので、親指・薬指に比べるとグリップ力が少し劣る感じがあります。筆者の感覚的にはピンポイントでグリップテープを貼り付けた方が良いと感じました。
つまみ持ち
つまみ持ちとの相性は普通です。
指のかかり自体は悪くなくそれなりにフィットしますが、横幅が中型サイズなので、つまみ持ちでは少し大きい印象。親指、薬指のホールド感は良いですが、小指のフィット感がいまいちで、配置ポジションもあまり選べません。
つまみ持ちでも持つことはできますが、つまみ持ちのためにこのマウスを買うかと言われると微妙なところです。
ビルドクオリティ
ビルドクオリティは良好です。
シェルの成型精度は高く、つなぎ目を指でなぞっても段差はありません。
筆者の個体ではつなぎ目部分にうっすらスジが見えますが、手で触っても段差や引っ掛かりは生じませんでした。
強度面でも十分な剛性があり、マウス底面が目いっぱい肉抜きされたフレーム設計なのでさすがに力いっぱい力を込めるとさすがに撓み、軋みが生じますが、実際にマウスを持つ際の力の込め具合なら何の問題もありません。
また、思いっきり振り回しても「カラカラ音やカタカタ音」は生じません。全てのパーツが適切に取り付けられています。
筆者の個体では左クリックボタンが1mm以下、右クリックボタンが1mm程度左右にズレますが、どんなマウスでもこの程度のズレはあるので、特段気にする必要はありません。
クリックボタンを押し込む際、左右にズレることで生じる不愉快な「グニャグニャ」感はありません。
ホイールの左右ブレ、カタつきもほとんど無く非常に精度が良い上質な操作感です。
メインクリックスイッチ・フィーリング
メインクリックには光学式のオプティカルスイッチが搭載されています。
メインクリックボタンは遊び(デッドゾーン)が少なく、押し心地は「軽い寄りの普通の重さ」
メカニカルスイッチのような「パキッと」感はなものの、クリックのフィードバックはちゃんと感じ取れるシャキシャキ系のクリックフィーリングです。
スイッチの戻りも早く連続クリックも軽い力で行うことができます。
根本以外ならどこを押してもクリックフィーリングはほとんど変わらず均一な押し心地です。
メインクリックボタンにはほんの少し窪みが設けられていますが、指先に意識を集中させてやっと気づく程度の薄い窪み。おそらく押し心地を良くしてくれていると思います。
サイドボタン
サイドボタンはかなり出っ張っています。押し心地は軽くも無く重くもない「普通の重さ」ですが、大き目に出っ張ているので硬さ・押しづらさは感じません。
ホイールフィーリング
ホイールはラバー素材の滑り止めリングが取り付けられており、指先にしっかりと引っかかります。
ホイールを回すフィーリングは少し重めのしっとり系。回した際のスクロールフィードバック(ノッチ感)はハッキリと感じます。高級感のあるとても良いホイールフィーリングです。
ホイールクリック
クリック入力ポイントは深めで押し心地は重めです。しっかりと押し込まないとホイールクリックは入力できません。誤入力を防ぐ安定性重視のフィーリングです。
瞬発性には欠けるので、瞬時のキー入力が必要なキー割り当てはおすすめできません。
コーティング
マウス表面全体にサラサラとした滑り止め効果のあるコーティングが施されています。
皮脂や汗などの跡が残りやすいですが、これはコーティングが施されている以上仕方がありません。
指にしっかりと引っかかる感触があり、グリップテープなしでもしっかりと保持できる優秀なコーティングです。
ですが、汗ばむととたんにグリップ力不足になるので、手汗をかいてしまう方やグリップ力不足が気になる方は付属のグリップテープの使用を推奨します。
本体重量・重量バランス
メーカー公称値52g(±2g)、実測値51.5gとなっており、ほぼメーカー公称値どおりの重量です。
52gは全ゲーミングの中でもかなり軽く、プラ系素材のゲーミングマウスの中ならトップクラスの軽さです。
ローセンシとの相性が良く、「どうせいないだろう」とおろそかにしがちな「角や物影のクリアリング」や、「速いトラッキングエイム・フリックエイム」といったローセンシが苦手な視点操作をアシスト。
また、筆者個人の経験談になりますが本体重量52gはハイセンシでもギリギリ扱い切れる重量感です。左右移動(レレレ移動)する敵の切り返しタイミングに対するトラッキングエイムの精度向上効果がありました。
重量バランス
マウスの重心は中心に位置しています。浅め・深めどのポジションでマウスをグリップしても引っ張られる感じ、引きずり感のない適切な重量バランスです。
マウスソール
通常版はPTFE素材の小型の点ソール4点タイプ。Fnaticコラボ版はセンサー横の2点ソールを含む6つのソールがデフォルトで貼り付けられています。(今後変更の可能性あり)
交換用マウスソールも1セット付属。(6点タイプのマウスソールが付属)
マウスソール端もラウンド加工(角を落として丸める加工)が施されており、マウスパッドに引っかかりが生じることはありません。
滑走性能
滑走速度・止めやすさ(ストッピング)の特性としては「バランス系」です。
マウスを動かし始める初動の軽さは「ほんの気持ち重めの普通」
トラッキングエイムなどでマウスを動かし続けた際の滑走速度は遅くも早くもない「普通」といった速度です。
止めやすさ(ストッピング)に関しては4点式のマウスソールだけあって「止めやすい」です。
マウスを動かしている間はスムーズですが、止めようとすると緩くブレーキがかかる感覚。
また、滑走性を高めたい方用にメーカー純正のガラス製マウスソールも用意されています。
センサー
センサー挙動は良好です。
センサーにはPixArt社製のフラッグシープセンサー「PAW3395」が搭載されています。最大26,000DPI、トラッキング速度650IPS、最大加速度50gの2024年2月時点最強グレードのセンサーです。
実際に「Overwatch2」を10時間ほどプレイしたところ、不自然なセンサー飛び、視点操作時のガタツキなどは一切発生しませんでした。
ポーリングレート設定を1,000Hzから4,000Hzに切り替えた際ははっきりと体感できるレベルで非常に滑らかにエイムが出来ました。(※感じ方に個人差はあると思います)
Motionsyncにも対応。体感出来ないレベルの微遅延が発生しますがトラッキング精度が向上しエイムが滑らかに。
センサー挙動確認の参考までに以下のグラフを。ポーリングレート4,000Hz、Motionsync OFF時での計測。使用マウスパッドは「Steel Series Qck」
LOD(リフトオフディスタンス)
LODはソフトウェアから1mmと2mmから選択可能。
LODを高く設定するとエイムの精度低下が起きてしまうため、特別な理由がない限りは1mmに設定しておくのが良いです。
LOD設定 | 実測値 |
1mm | 0.7mm |
2mm | 1.1mm |
LODの検知性能は非常に良いです。
ソフトウェア側の設定の数字よりも小さな数値を計測できたので、LOD設定は非常に優秀です。
ポーリングレート
※通常版のThornは4Kドングルが別売りとなっています。
標準付属のドングルでは1,000Hz、別売りの専用ドングルを使用する事で最大4,000Hzまで対応。
Razerから提供されているポーリングレートテスターでは上限値である4,000Hz付近を推移していました。
バッテリー
メーカー公称値によると最大80時間の連続使用が可能とのこと。
MotionsyncのON/OFF、DPI設定や使用環境にもよるとは思いますが、筆者の個体では4,000Hz設定時30時間程度でした。おそらく40時間がピーク、現実的には20後半~30時間台が限界だと思われます。
付属品
付属品は以下のとおりです。
ソフトウェア
ソフトウェアは日本語には未対応ですが英語が用意されています。直感的に操作できるシンプルで扱いやすいソフトウェアです。
結論このマウスはこのような方におすすめ!
筆者としては、「Lamzu Thorn」は「かぶせ持ちとつかみ持ちのハイブリッド」や、「深めポジションのつかみ寄りのつまみ持ち」など、はっきりと「この持ち方!」と言い切れない変則的な持ち方のユーザーにとって最適なマウスであると結論付けました。
「左右対称デザイン」「左右非対称エルゴノミクスデザイン」どちらを使ってみても「しっくりこない…」という方におすすめです。
スペック面でもすべてが最新鋭となっており、性能重視でマウスを選びたい方にもヒットします。
かぶせ持ち・つかみ持ち。そして「かぶせ持ちとつかみ持ちのハイブリッド」「つかみ寄りつまみ持ち」といった変則的な持ち方に最適な超軽量マウスをお探しの方はぜひ「Lamzu Thorn」を選択肢に入れてみてください。
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。