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DELUX「M900 Pro」はどんなゲーミングマウスなのか
DELUX「M900Pro」は、「大型」×「左右非対称形状」×「王道エルゴノミクスデザイン」のゲーミングマウス。
本体デザインはRazer「Death Adder V3シリーズ」によく似たデザインとなっており、かぶせ持ち、つかみ持ちとの相性が非常に良いです。
特徴をまとめると以下の通り。
大型サイズの左右非対称エルゴノミクスデザイン
DELUX「M900Pro」は本体サイズが長さ127×横幅69×高さ42mmとなっており、近年のゲーミングマウスとしてはかなり大きめ。
デザインの系統的には間違いなくRazer「DeathAdder V3 Pro」のクローン形状ですが、全く同じという訳ではなくマウス左側面が少し深く絞り込まれており、高さも少し低くデザインされています。
長さ・横幅・高さすべてが大き目サイズかつ左右非対称エルゴノミクスデザインなので、手のひら全体でマウスを握り込むかぶせ持ちスタイルの方には特におすすめのデザインとなっています。
また、多少指を立てた状態でも手のひらと指に全体にがっちりフィットするので、つかみ持ちスタイルの方にもおすすめです。
手が大きい方にも対応する大型サイズ
前述の通りかなり大き目サイズなので“手が大きい方”でも指がはみ出たり、余ることなく使えるサイズ感となっています。
全ての無線ゲーミングマウスの中でもあまり無い大型サイズなので、「中型マウスだと小さくて持ちづらい」「手のひらや指が余ってしまう」という方は触ってみる価値があると思います。
また、リーズナブルにRazer「Death AdderV3シリーズ」の形状デザインを試してみたい方にもおすすめです。
圧倒的なコストパフォーマンス
DELUX「M900Pro」はゲーミングマウスとしては定番のPixArt製ハイエンドセンサー「PAW3395」を搭載。また、近年のハイエンドゲーミングマウスと同等の8,000Hzポーリングレートにも対応。
ポーリングレートは高ければ高いほど遅延が少なくなるので、FPSゲームにおいては特に大きなメリットになります。
また、付属品も充実しており「交換用マウスソール」「グリップテープ」「USB Type-Cケーブル」「充電ドックスタンド」と、数あるゲーミングマウスの中でもトップクラスの品ぞろえとなっています。
このマウスを買えばマウスアクセサリーが全て付いてくるので、初めてゲーミングマウスを買うという方には特におすすめです。
そして、気になる価格は執筆時点で8,399円と、ハイエンドセンサーを搭載したゲーミングマウスとしては屈指のコストパフォーマンスを誇ります。
1万円~2万円クラスのハイエンドゲーミングマウスと同等のスペックかつ、付属品も充実していてこの価格なので、、、間違いなく価格破壊レベルの価格設定となっています。
DELUXとは
DELUXは1994年に中国で設立され、輸出量で中国国内1位を記録したこともある大手PC周辺機器メーカー。ヨーロッパ、北アメリカ、南アメリカ、アジア、中東などを含む世界100か国以上にPC周辺機器を展開しています。
そんなDELUXのゲーミングマウス最大の特徴は、「Razerのゲーミングマウスをインスパイアした本体デザイン」「非常に高いコストパフォーマンス」の2点。
以前当サイトでもレビューしたM800Ultraは、Razer「Viperシリーズ」ライクなデザイン。
そして、今回レビューする「M900PRO」は、Razer「Death AdderV3 Pro」によく似た形状デザインが採用されています。
また、クローンの元の半額以下の価格というコストパフォーマンスの高さも特徴的で、「いくら何でもマウスに2万円は無理だよ…」という方や「予算を極力抑えたい」方にとってはうってつけの選択肢です。
カタログスペック
メーカー | DELUX |
モデル名 | M900Pro |
本体形状 | 左右非対称(エルゴノミクスデザイン) |
接続方式 | ・2.4GHz無線 ・有線(USB-Type-C) |
重量 | ・63g(実測値62.5g) |
本体サイズ | ・長さ127×横幅69×高さ42mm |
カラーバリュエーション | ・ブラック ・ホワイト ・レッド |
センサー | ・PixArt PAW3395 |
MCU(制御装置) | ・BK |
最大トラッキング速度 | ・650IPS |
最大加速 | ・50G |
ポーリングレート | ・125Hz/ 250Hz/ 500Hz/ 1,000Hz/ 2,000Hz/ 4,000Hz/ 8,000Hz |
リフトオフディスタンス | ・1mm/2mm(Low/High) |
メインクリックスイッチ | ・Huano製 ピンクドットスイッチ(耐久値8,000万回) |
マウスソール | ・PTFE製 |
バッテリー | ・400mAh |
ソフトウェア | ・あり |
付属アクセサリー | ・充電用スタンド ・交換用マウスソール ・マウスグリップテープ |
価格(執筆時点) | ・8,399円 |
本体形状
本体形状は左右非対称、人間工学に基づいて設計されたエルゴノミクスデザインです。
マウス左側面は深めに絞り込まれており、右側面は後部にかけて大きめに膨らんでいるエルゴノミクスデザインらしい形状になっています。
近年のゲーミングマウスはいわゆるオーソドックスなエルゴノミクスデザインの物が本当に少なくなってきているので貴重な選択肢と言えます。
形状デザイン的に最も相性が良い持ち方は「かぶせ持ち」ですが、多少指を立てた状態でマウスを保持する「つかみ持ち」との相性も非常に良いです。
また、このマウスは大型サイズなこともあり、手が大きくても窮屈感は感じづらく、手のひらや指が余ってしまってマウスパッドに触れてしまうというトラブルが起こりづらい設計になっています。
サイズ
本体サイズは長さ127×横幅69×高さ42mmとなっており、分類的には大型サイズ。
Razer Death AdderV3シリーズにかなり近いサイズ感となっており、高さ・横幅・高さすべてがかなり大きめサイズとなっています。
持ち方の相性
筆者の手の大きさは横幅8cm、長さ19cmで、日本人男性の平均サイズです。
指の太さや長さ、それぞれの持ち方、癖、力の込め具合といったさまざまな要因によって感じ方が異なる可能性があります。
DELUX「M900Pro」は、左右非対称エルゴノミクスデザインの大き目サイズのゲーミングマウス。
かぶせ持ちはもちろんつかみ持ちとの相性も抜群に良く、どちらの持ち方でも非常に高いフィット感を得ることができます。
また、本体サイズが大き目サイズなので、手が大きい方でも「指が余ってマウスパッドに触れてしまう」「小さくて持ちづらい」などのストレスは起こりづらくなっています。
しかし、つまみ持ちの場合は本体が大き目サイズなこともあいまって筆者の手のサイズだときちんとマウスを保持できません。
ですので、正しいフィーリングをお伝え出来ないと判断しつまみ持ちでのフィーリングは省いています。
かぶせ持ち
かぶせ持ちとの相性は非常に良いです。
マウスの長さ・横幅ともに大きいサイズ感なので指が余ることは無く窮屈感は一切ありません。
窪みと膨らみがあるマウス側面に、高めのマウストップという左右非対称エルゴノミクスデザインらしいデザインなので、かぶせ持ちではホールド性に不足感は一切無く、手のひらと指全体にマウスがぴったりとフィットします。
少し浅めのポジションでも、手のひら全体をべったりと付ける深めポジションでも手のひら・指全体にしっかりとフィットするので、かぶせ持ちスタイルならどのポジションでもがっちりと握り込むことができます。
つかみ持ち
つかみ持ちとの相性は良いです。
普通(中央)ポジション・深めポジションでは非常に高いホールド性を得ることができます。
少し深めに絞り込まれたマウス左側面と大きめに膨らんだマウス右側面がつかみ持ちで指を配置するポジションにガチっとハマります。
浅めのポジションでも持つことはできますが、若干小指が開きすぎてしまうので力を掛けづらく保持力に少し不足感があります。
また、マウストップの頂点がコブのように膨らんでいるので、手のひらに食い込むようにフィットしホールド性は抜群です。
マウス中心に指をかける普通ポジションのつかみ持ちはもちろんのこと、特に深めポジションのつかみ持ちでの保持力が高いです。
重量
本体重量はカタログスペック上では「63g」。実測値では「62.5g」レシーバー収納用のカバーを外した状態で「62g」でした。
大型サイズなことを踏まえるとかなり軽い重量感で、実際に手に取った感覚的にも“軽い”という印象が強いです。
重量バランス
充電スタンド接続用のプレートがセンサーの後ろ側に内蔵されているので、重量バランスはやや後ろ寄り。
マウスの後ろ側に引っ張られる感覚ありませんが、引きずり感は少しあります。
マウス操作中にも重心が後ろ寄りなのを感じますが、USBレシーバーの収納スペースのカバーを取り外すことで重量バランスの偏りはかなり良くなるので、どうしても気になる場合は取り外した状態で使うのがおすすめです。
ビルドクオリティ
ビルドクオリティは良好。
マウス本体側面を強く押し込んでも軋み音は鳴らず、シェルの撓みもありません。
また、メインクリックの左右ブレは1mm以下と優秀。左右ズレによるグニャりとした嫌な感触も一切ありません。
ホイールもかっちりとした剛性感があり、左右ズレ・カタつきの無い高品質な仕上がりです。
また、激しくマウスを振っても音は鳴りません。全てのパーツが適切に取り付けられています。
表面質感・コーティング
表面の質感は光沢感のないマットな質感でサラサラとした肌触り。
滑り止め効果があるコーティングが施されており、しっかりと指に引っかかります。
表面のコーティングにはグリップ力があり、グリップテープ無しでも問題なく使う事ができます。
指紋残りがそれなりにありますが、これは滑り止め効果のあるコーティングだとどうしても避けられない問題なので致し方ありません。
グリップテープ
マウス側面とメインクリックボタンの形に切り出されたグリップテープが付属しています。厚みは0.5mm、クッション性も少しあります。
質感は完全にサラサラな肌触り。
指に引っかかる感じはありますが指に吸い付く感じはほとんど無く、あくまでも“補助的な滑り止め”といった感じ。グリップテープとしての評価としては微妙といったところです。
本体コーティングが優秀なので、「手汗を多くかいてしまう」「乾燥体質で指先がツルツル滑る」など、どうしてもグリップ力不足にならない限りは貼り付けなくても良いと思います。
メインクリック・クリックフィーリング
メインクリックには8,000万回の耐久性を誇るHuano社製ピンクドットスイッチを搭載。
少し柔らかい印象がある滑らかな押し心地に、大人しいクリック音が特徴のメカニカルスイッチです。
クリックフィードバック(スイッチ感)はそこまで大きくありませんが、押し込んだ際にはスイッチ感をしっかりと感じます。
メインクリックフィーリング
クリックの重さは標準的。
ほどよいスイッチ感がある癖の無いクリックフィーリング。
クリック音はやや静かめといったところで、低めのカチカチ系のクリック音です。
左右ボタンどちらも押し心地が一定でクリック感触に違いはありません。
クリック入力までの遊び(デッドゾーン)も無く、力を入れれば即座にクリックが可能。
スイッチの戻りも早く、単発撃ちや2発のタップ撃ちもモタつかずしっかりと撃ち分けることができます。
また、根元以外ならどこをクリックしても押し心地に変化は無く一定のフィーリングです。
メインクリックボタンは中央部分がほんのり窪んだ形状となっており、ボタンの中央に指をかけると少し指を支えてくれる感触があり、わずかに指のズレを防いでくれている印象。
窪みの深さはかなり浅いので、ボタンの外側や内側を押しても違和感はありません。
サイドボタン
サイドボタンの取り付け位置は適切でアクセス性は良いです。
サイドボタンの形状は横幅が広めでボタン表面も平べったくとても押しやすいです。
かぶせ持ちでもつかみ持ちでも、必ず手前側のサイドボタンには指が届くので、普段からサイドボタンにキー割り当てをしていても問題ありません。
サイドボタンフィーリング
サイドボタンクリックの重さは標準的。
ボタンの上を指でなぞった程度ではボタンは動きませんが、力をかければ即座に入力できる硬さなので咄嗟の入力が遅れる印象はありません。
瞬時に使いたいキーの割り当てをしても問題ないと感じました。
クリック感ははっきりとしたスイッチ感があり、カチカチ系のクリック音。
ボタンはきっちりと取り付けられており、カタつき無くクリックボタンのどこを押してもフィーリングは変わりません。
また、クリック入力までの隙間(デッドゾーン)も無いので力を入れれば即座にクリック入力ができます。
ボタントップは平べったい形状、ボタン端は指に干渉しないよう斜めにカットされています。
また、2つのサイドスイッチの間にはスペースが取られており2つのボタンを一緒に押してしまうことは起こりづらくなっています。
ホイール
ホイールの回し心地は少し柔らかめのフィーリング。
1スクロール毎のフィードバックがかなり薄く、滑らかな回し心地となっています。
かなり薄いですが1スクロール毎のフィードバックはあるので、高速でスクロールした場合にどれだけ回しているのか分からなくなるのが苦手な方でも大きな問題にはならないと思います。
ホイールクリック
ホイールクリックの重さはやや軽め。
ホイールはクリックするまでの間に遊び(デッドゾーン)がほんの少しありますが、押し心地は柔らかめなので重さは感じません。
ただ、どうしてもホイールスクロール中に誤って押し込んでしまわない程度の硬さはあるので、咄嗟に入力するキーの割り当てはおすすめできません。
センサー
センサー位置はやや前目の位置に搭載されています。
メインセンサーにはハイエンドゲーミングマウスでは定番のPiXArt社製のフラッグシップセンサー「PAW3395」を搭載。
少しだけ前目の位置にセンサーが搭載されているので、手首エイムをする際のセンサーの振り幅は若干広くなります。
前目の位置にセンサーがあるのは基本的にメリットの方が大きいですが、他のマウスから乗り換えた場合には感度が高くなったと感じ、エイム感覚がズレてしまう可能性があるので、繊細な方の場合は感度設定を微調整する必要があるかもしれません。
ポーリングレート
最大ポーリングレートは8,000Hzとなっています。
専用ソフトウェアを使用するすることで125Hz/ 250Hz/ 500Hz/ 1,000Hz/ 2,000Hz/ 4,000Hz/ 8,000Hzから選択可能。
Razerから配信されているポーリングレートテスターで実際に測定したところ、最大で7,600Hz~7900Hzあたりで推移。
8,000Hz張り付きとはいきませんが、理論値に近い数値は出ているのでカタログスペックは発揮していると評価します。
ポーリングレートについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
LOD(リフトオフディスタンス)
LOD(リフトオフディスタンス)は1mm/2mmから選択可能。
リフトオフディスタンスについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
マウスソール
3点式の厚さ0.5mmPTFE製マウスソールが貼り付けられています。
マウスソール端のエッジ処理は適切でしっかりとラウンド加工(角を丸める加工)が施されていおり、マウスパッドに引っかかることはありません。
また、予備が1セット分のマウスソールが標準で付属しています。
滑り具合
3点式の分割ソールなので、早すぎない速度感と適度なコントロールを兼ね備えており、スピード寄りバランスといったフィーリングで癖が無く扱いやすいです。
初動は軽く、滑りも早いややスピード寄りの操作フィーリング。
スピード性・コントロール性のどちらも備えているので、トラッキングエイム・フリックエイムどちらでも問題なくこなせます。
若干スピード寄りの滑り具合なので、細かいエイムやフリックエイムなどの精密なエイムがやりづらい場合には、滑りが遅めのコントロール性が高いマウスパッドでエイムフィーリングを調整すると良いと思います。
バッテリー
バッテリー容量は400mAh。
最大65時間の連続使用が可能とのこと。
ケーブル・レシーバー
ゲーミングマウスの付属品としてはUSBType-Cケーブルに、レシーバー機能を備えた充電スタンドが付属。
ケーブルはパラコードケーブルとなっており、メーカー純正のパラコードとしてはかなり軽量。
しかし、中身がスカスカなのか若干ふにゃふにゃなので、巻きグセがなかなか取れづらく、なかなかクセが取れきれません。充電用途や充電スタンド接続用としては何の問題もありませんが、ケーブルを刺した状態でマウスを使うのは厳しいです。
充電スタンドは約72gとずっしりとした重みがあり、かつ底面の滑り止めゴムは吸着素材となっておりデスクにがっちりと食いつきます。
レシーバーの延長スタンド機能も備えており、全面にUSBレシーバーを差し込むことで無線接続が可能。別途延長アダプターを用意する必要が無く、デスクスペースをすっきりさせることができます。
付属品
付属品はUSB-Type-Cケーブル・充電用スタンド・交換用マウスソール・グリップテープ・説明書が付属しています。
実売価格で1万円以下のゲーミングマウスとは思えない充実のアクセサリーの充実ぶりです。
ソフトウェア
英語・中国語設定があるソフトウェアがDELUX公式サイトより提供されています。
ソフトウェアのダウンロードはこちらから
各項目で何の設定ができるか分かりやすく直感的に設定変更ができます。
まとめ
DELUX「M900Pro」はRazer DeathAdderV3のクローン形状のゲーミングマウス。
良い点と悪い点をまとめると以下のとおり。
DELUX「M900Pro」は、近年では選択肢が減ってきた王道エルゴノミクスデザインのゲーミングマウス。
Death AdderV3シリーズくらいしか選択肢が無かった中登場してきた「ハイクオリティ」×「コスパ」を兼ね備えたゲーミングマウスです。
PixArt社製ハイエンドセンサー「PAW3395」を搭載し、最大ポーリングレートも8,000Hzと最高クラス。メインクリックにはHuano社製の8,000万回の耐久性があるハイエンドメカニカルスイッチを搭載しています。
本体重量は軽量級の63g、ビルドクオリティも優秀で軋み音は鳴らず、撓みもありません。
また、前作にあたるM800Ultraで唯一物足りないポイントであった表面コーティングの滑りやすさも改善されています。
付属品も充実しており、USB-Type-Cケーブル・充電用スタンド・交換用マウスソール・グリップテープが標準で付いてきます。
DeathAdder V3シリーズのワイヤレスモデルに当たるV3Proが約20,000円の価格設定のところ、このマウスは実売価格で8,399円(執筆時点)と破格のコストパフォーマンスを誇ります。
以上、DELUX「M900Pro」のレビューでした。